11/23に行われたJJUG CCC 2019 Fallに参加しました。
聴講したセッションについて忘れない内に吐き出しておこうと思います。
Gradleを完全に理解した人が、何も分からなくなるための第一歩
@opengl-8080 さん
https://qiita.com/opengl-8080/items/c482998fa15ce738e2ba
Gradleについてタスクの作り方や複数の方法で実現できる関心事があったときにどのようなところに注目して選択するべきかなどのお話が聞けて、 普段SpringBootなアプリケーションを開発するときに何となくでGradleを触っていて深堀りしたことがなかったので、仕組みの話やご本人が初心者のときに迷ったポイントなどが聞けて勉強になりました。
ちょっと込み入ったことしようと思ったときはぜひ今回の発表と資料を参照しながら試してみようというモチベーションを頂きました。
Javaで学ぶオブジェクト指向プログラミングの基礎知識
増田亨(@masuda220)さん
www.slideshare.net
現場で役立つシステム設計の原則であえてカタカナ英語を使わないように記述した内容について、オブジェクト指向の用語を使ってわかりやすく説明されていました。
新人研修でわかったようなわからないような、とりあえずパターンだけを何となく覚えがちなオブジェクト指向について、しっかりこういうことだと腹に落とし込めるよう構成されていて、ぜひぜひ変な癖が付く前に新人の人とかにもおすすめしたい内容でした。
型は値の範囲と操作を制限するということについて初心者でもわかりやすいようにカプセル化と交えて説明されていて、内容を教わる側としても、知識を布教する側としてもどちらに視点でも参考になりました。 DDDという言葉は一言も登場してないのに繋がりも感じ、DDDの用語に対してアレルギー反応を示しそうな層にも優しい話の流れや例を紹介されていて勉強になりました。
開け!ドメイン駆動設計の扉
成瀬 允宣(@nrslib)さん
資料は諸般の事情により資料のWeb公開はしないみたいです
JJUG CCC #ccc_e3 のトークスライドは諸般の事情により Web 公開しないことになっております
— nrs (@nrslib) 2019年11月23日
すみませぬ
togetterでまとめてくださているのでそちらを読むだけでも雰囲気つかめるかもしれないです。
今日の想い出にセッション「開け!ドメイン駆動設計」の様子を togetter でまとめました。
— nrs (@nrslib) November 23, 2019
「平子っぽい」発言はおそらく、たぶん、もしかしたら自分のセッションに対するツイートな気がするので追加しました…。
ご査収ください。https://t.co/MMlj1E9tko#jjug_ccc #ccc_e3
Evans本の問題領域の理解やユビキタス言語の発見、知識の蒸留から実装パターンまでの話をわかりやすい具体例を交えて説明されていました。
この例が非常にわかりやすくパクりたいレベルで、内容のわかりやすさももちろんすごいのですが、教える人としての力量も見せつけられました。 特に知識の蒸留のところの鉄鋼製造ドメインにおける炉の温度管理の話が実例として刺さる内容でした。
実装パターンとしての集約の話や値オブジェクトの話などもこういう風にするとこう嬉しいと、形ばかりがフォーカスされがちなところも心意気から説明されていて非常にわかりやすかったです。
増田さんのセッション→成瀬さんのセッションの内容で送る新人研修があったら初心者でも一気にステップ駆け上がれるなという印象を受けました。
長く続くサービスがモダンであり続けるには
角田拓己(@chan_kakuz)さん slides.com
改善活動の話で、息が長くなってきたサービスをどういい感じに維持していくかという視点で現在取り組まれている内容の紹介でした。 わかりみを感じつつ、gradle-versions-pluginなど知らなかった便利ツールを教えていただいたりと現場のお話を聞けて参考になりました。
一番ビックリしたのが、登壇者の方が新卒2年目の方で、2年目でこの内容もそうですし話し方も落ち着いててレベルが高く度肝を抜かれました。
AngularとSpring Bootで作るSPA + RESTful Web Serviceアプリケーション - 開発ツールやプロジェクト構成も含めて45分で丸わかり
株式会社カサレアル(@PR_CASAREAL)さん
www.slideshare.netスポンサーセッションだからか宣伝色強めでしたがSpringBootなRest APIの作り方や3層アーキテクチャ、Angularの話などSPA + WebAPIという今ありがちなアプリケーションの作り方について基本から説明されていました。
誤解されがちな内容についてもきちんと否定されていたり、出来ること出来ないことを明確に説明されている印象でした。
JVM入門 -Javaプログラムが動く仕組み-
Abe Asami (きの子)(@aa7th)さん speakerdeck.com
JVMについて基礎的な仕組みからGCのタイミングまで裏で何が起こっているかを理解できるようになるための内容でした。 新人研修以来ご無沙汰になっていたGCの仕組みなどを復習しつつも更に深いところまで解説があり勉強になりました。
スタックトレースが何故そういう名前なのかというのが解説の中で理解出来、普段表面しか捉えずに利用している仕組みの裏側が知れてよかったです。
挿絵のイラストも可愛いかったです
DIコンテナ入門
うらがみ(@backpaper0)さん backpaper0.github.io
SpringなどでおなじみにDIコンテナについてどういうものなのかというのと、登録したComponentの利用の仕方など普段の業務で利用している技術について今日から使える内容が多く勉強になりました。
SpringでのAOPの実現の仕組みや注入についてもわかり易い言葉で説明されており、私も普段コンストラクタインジェクション推しで開発をおこなているので、共感できる内容も多く簡潔にまとまっているので他の人への伝える際の参考にもなりました。
終わりに
Springに引き続きFallもJJUG CCCに参加しました。
私も開発者としてやらせていただいていて、自分の知識を仕入れるという一方で、他の人に伝えるという機会も増えてきたのでそういった視点でも登壇者の皆様から多くのインプットを頂けて非常に勉強になりました。
知ったつもりになっているものを学びほぐすという意味でも収穫は多く、理解に厚みが増しました。
増田さんのセッションからの成瀬さんのセッションはオブジェクト指向からドメイン駆動設計に繋げる良い足がかりになると思い、私も伝播の際にもお二方の話した内容を意識しつつ本質を捉えた開発ができるよう伝えられればなと強く感じました。
貴重な学習の機会を提供してくださった、JJUG CCC 2019 Fallの実現に携わった方々、登壇者の方々、ありがとうございました。